こんにちは、みなとです
最近「元レペゼン」のDJまるさんがDVで逮捕されたことが話題になりました
今結婚している、付き合っている恋人がDVだという人も
なぜ、DVをするのか?
そして、なぜDVするパートナーから離れられないのか
その謎を解明していきたいと思います
DVの定義は様々ある
まず、DVって聞くとパートナーに「暴力」をふるう人という認識だと思います
他にも「精神的支配」「感情的支配」「経済的支配」があります
単に暴力だけがDVではないということです
隠れDVみたいな人の多くは後者が多いと思われます
精神的支配
例えば、家族や友人から引き離して孤立させるDVもあります
「あの人はお前に悪影響を与えるから付き合うな」など
孤立させることによって
自身を崇拝させるような形でマインドコントロールをして
相手の精神を支配するDVの形があります
また、こういう人は過度な行動制限をかける傾向があります
スマホを常に確認されるGPSをつけて常に行動を監視するなどです
感情的支配
例えば、「お前は無能だ」や「誰もお前のことなんて愛してくれない」など
相手の自尊心を傷つけることで「自分は無能だ」と思わせる
そうしたことで加害者への依存心を増幅させて
自分から離れないようにコントロールする支配の仕方があります
また、「別れたらもっとひどい目にあわせる」「子供を取り上げる」など
パートナーに対して恐怖心を植え付けて支配する傾向も強いようです
経済的支配
パートナーとの暮らしでお金の管理を独占し
家計を支配することで被害者が分かれることができないようにする支配方法です
例えば、「働きたい」とパートナーから言われれば
「お前は家にいるべきだ」や「お前は無能だから家にいるべき」など
働きたい意思のあるパートナーを妨害することもあります
また、自身の借金をパートナーに被せて一蓮托生みたいな顔する人もいるみたいです
DV男の心理
ここで気になるのが「好きな人」「愛してる人」に対して
過剰な暴力や支配をしようとする男性はどんな心理なんだろうか?
元々暴力的な人がなるのか?
ニュースのインタビューなどで「優しい人だったのに」みたいなコメントが出ますから
元々暴力的な人が全員なるわけじゃないようです
DVをしてしまう人の傾向を考えてみましょう
DV加害者に見られる特徴
DV加害者にはいくつか共通した特徴があるみたいです
それが「自己肯定感が極めて低い」こと
自分に自信がなく相手をコントロールすることで
自分の存在価値を確認しようとする傾向が強いようです
これは自己愛性パーソナリティ障害の一つで
彼らは外部からの評価やパートナーの行動を通じて
自分を高めようとします
また、「強い嫉妬心」や「不安感」を抱えることが多く
パートナーが自分以外の誰かと接触すると過剰な反応をします
この嫉妬や不安が暴力行動のトリガーになることが多いようです
暴力のサイクル
DVをする人は「暴力のサイクル」と呼ばれるパターンがあります
このサイクルは
緊張の蓄積→暴力の発生→和解→平穏
上記の4つの段階で進行します
まず、加害者の中に「不安」や「嫉妬」「怒り」の感情が
徐々に高まります
次に、その感情が爆発して「暴力の発生」が起きます
その後、加害者は謝罪や愛情表現を通じて「和解」しようとして
しばらく「平穏」が続く段階に入ります
この平穏も一時的で
また、同じサイクルが繰り返されます
このサイクルが被害者に「今回は変わってくれるかもしれない」という
希望を持たせて関係を継続させる要因にもなっているようです
女性が関係から抜け出せない心理的要因
女性に限らないと思いますがDV被害者がなぜ加害者との関係から抜け出せないのか
こちらにも特別な心理状況があるみたいです
感情的依存
DV加害者は、被害者であるパートナーの自尊心を徐々に蝕みます
そして下がった自尊心から感情的な依存を生み出すようになります
これは被害者が「自分一人では何もできないと感じる」ようになることで
依存的になります
心理学的には「学習性無力感」と呼ばれる現象で
繰り返し困難な状況に置かれることで
どんな行動をしても無駄だという感覚を学習してしまう心理状況で
被害者は何度も試みた抵抗や逃走が失敗に終わったことで
最終的に自分は無力だと感じて
加害者に依存するようになるようです
トラウマ・ボンディング
トラウマ・ボンディングとは
虐待と和解を繰り返すことで被害者が加害者に対して
強い絆を感じる現象を指します
暴力の直後に加害者が優しく振舞う事で
被害者は「この人は本当は優しい人なんだ」と思い込み
関係を断ち切れないようになります
恐怖と無力感
関係を断ち切れない最も大きな要因のひとつがこれです
加害者からの報復や暴力のエスカレートに対する恐怖
加害者からの「もし逃げたらもっと酷いことをする」という
脅迫によって「自分の身の危険」を感じて
「どんなに辛くても、今の状況でいることの方が安全だ」
このように考えるようになり
さらに繰り返される暴力で自尊心が低下し
自分自身に対して無力感を感じるようになり
「自分には他の選択肢がない」という感覚を強めて
関係を継続する原因となっているようです
関係を断ち切ることが困難な理由
上記の様々な要因が重なって
関係を断ち切ることが困難になってしまうケースが多いようです
基本的には「暴力のサイクル」があり
時折見せる優しい一面のせいで「この人は変わるかもしれない」
という希望を持ってしまうがゆえに離れられなくなります
長期にわたってDV関係を継続しているカップルは
加害者の一時的な優しさや謝罪が「今回こそ変わってくれる」と思わせ
関係を継続させる大きな要因となっているようです
そしてなによりややこしいのが
加害者がDVを自覚していない場合が多いです
本人としては愛情表現の一種であって
暴力をふるって相手を傷つけているという自覚がない
愛ゆえの行動だから仕方がないことだと
自分の行動に正当性を持たせて日々を過ごしています
まとめ
DV関係が解消されない理由は様々だと思いますが
概ね今回の内容が強いんじゃないかなと
大きな事件に発展してしまう場合もあるので
相手の行動や心理状況をしっかり確認しながら
お付き合いする人を決めた方がいいですね
以上!